カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~

逸希side-

同僚のストーカー男に悩む莉那。

そんな彼女を目の前にして未練がましいコトは言えなかった。

オトコとしてのプライドもあったし、彼女が居ると嘘を付く。


「バカだなぁー」



俺は一人で硝子越しに立ち、オフィス街を眺める。


もうすぐ定時。


陽も傾き、空はオレンジ色に染まりかけていた。



「休憩ですか?遊佐課長」


「これは沢木部長」


俺は姿勢を正し、顔を引き締める。



「そう、けん制しなくても・・・」


「別にけん制などしてませんよ」


「販促プランは順調ですか?」

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