クールな彼の溺愛注意報
3rd*波乱注意報
・ずっと好きだった
:
+
:
*
次の日。
いつもどおり、6時半に起床。
制服に着替えてから、あたしはちょっと緊張しながら階段を降りた。
そーっとリビングのドアをあけて中を確認したあと、ソファーの上に誰もいないことにほっとする。
ソファーのすみに、綺麗にたたまれた毛布。
ダイニングテーブルに置いていたハンバーグも食べてくれたみたいで、
食器棚には洗い終えた食器がもとに戻されていた。
「二宮くん、主婦すぎる……」
王子さまのハイスペックさに思わず感嘆のつぶやきがもれる。
大窓のカーテンを開けると、空は相変わらず曇っていた。
はやく梅雨あけてほしいなぁ。
今日も髪をあげるかな~と考えながら洗面所に向かって、
……すぐにそれは不可能だと気づいた。
洗面所の鏡に映った自分の首筋には、昨日のできごとを知らしめるような、赤い跡があった。