優雅に舞う天使と花(加筆修正版:更新中)

花の逃避とある決意


定時になり

「…思ったよりも成果が出た。
篠村君は確か一泊の予定だったね?
でももしなんなら今日中に
東京に帰って貰ってもいいんだが…。」

と、私は突然報宣の課長から言われた。


「…えっ!?」

こんな事を言われたのは初めてで

驚く私に

「…いや、そんなに驚かなくても
あの、もし宿泊先を予約済だったら
キャンセル料もかかるだろうから
明日も来て貰っても勿論歓迎だけど
後はこちらでも纏められるし
篠村君も東京の仕事があるだろうから
もしなんなら…と思ったんだが…。」

課長はそう言った。


「……そうですか。」

私はそう呟くしかなかった。


宿泊先はいつもと同じ場所。

私の大好きな優雅さんのマンション。


寂しかった心の隙間が

埋め尽くされる大好きな場所。

大好きな優雅さんの香りがする場所。

「…会いたかった。」

と、強く優しく抱き締めてくれる場所。

寂しかったのが満たされるくらい

何度も何度もキスをされて

貴方の愛情と欲情と香りが

私の全身に擦り込まれるぐらい

貴方に何度も抱かれる場所。

幸せを感じられる場所。




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