Le Petit Princesse

懐かしさ

フローラはコンソメスープから食べ始めた。

ーー何かこのスープ…懐かしい…。


フローラは何故か懐かしさを感じていた。






よほど空腹だったのか、二人はあっと言う間に食べ終えた。





「ごちそうさまでした。」


「あ、ごちそうさまでしたー！」


二人が立ち上がろうとした時、男が口を開いた。



「君達は今日からここに住むんだろう？
明日はこの城の中を自由に見て回ったらどうかな？」


「え、でも…」


「それは気にしなくていい。さぁ、もう寝なさい。」




男は父親のようにそう言った。
年齢も見た感じはフローラとエリックの父親くらいだろう。




「ありがとうございます！」

「おやすみなさいー！」




二人はそう言って部屋に戻って行った。