最悪で最高の記念日。

真実





「あの現場、見てたんだよな。」


私は、
コクりと頷いた。


きっと、
女の人と話していた時のことだろう。



「・・・どこまで見てたんだ?」



「・・・女の人が・・・っ、

指輪見て、
泣きそうだったとこ・・・ろ。」



あまりに泣きすぎて、
嗚咽が止まらない。



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