絶対やせて貰います。


私の事を心配そうに見ていることちゃんにダイエットを開始するに至った経緯を掻い摘んで説明した。

「ふ~ん、カンナさんが……」そう言ったきり黙ったままのことちゃん。

日々確実に増えていく体重のために服のサイズも合わなくなっていたのも自分自身が一番よく分かっていた。

それなのに……

これまで何の対策も試みなかった私は本当に自分に甘い人間だ、漸く我が身を振り返るようになり気掛かりな事を弟に聞いてみる。

「ことちゃん……

私が太ってるから『おまえの姉さんデブだな』って

友達にからかわれたりして嫌な思いとかしてない?」

心配して聞いたのに……

「はぁ?こいちゃんの悪口なんか言わせないし……」鼻息も荒く否定された。

えっ?いっ…言わせないんだ。




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