【実話】終わらないトンネル

泣き虫



保育園の中ですぐ何かあると
号泣して先生に抱きつきに行った

そうすればどうにかなると
子供ながらに思っていた。



だから幼い頃の私は8割嘘泣き。
兄と喧嘩をしても、わがままを聞いてもらえなくても─

両親が私が泣くと宥めてくれ
優しくしてくれるのに味を占めていた



誰かに何か言われるとすぐ塞ぎこんで泣く


何気なく友達が発した言葉も
笑われたりすればショックで泣く

それか、怒り出して追いかけ回す


保育園の友達と話したり
遊ぶのも楽しかったのだが
ほとんどの時間、先生と居た。


同年代よりも大人と話す方が
楽しかったし落ち着いた
友達と話していても
気付けばお母さん達の話に吸い寄せられた


おませで話に首をつっこんでよく母に怒られた


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