桃の天然水‐桃天!‐

☆+。:急接近、新事実


「えええええええええええ!ホントに!」


りっちゃんに昨日の出来事を話したら、ガクガクと両肩を揺すられた。
吐きそうになった。

「ほ、ほほほ、ホント…うっぷ」

「凄いじゃないの!何その急展開は!!!」

「あ、あたしも良くわかんないんだけど…」



ちなみに今は1時間目。
本来ならデザインの授業があるんだけど、今日は自習。

「だって、あの隆司様でしょ!」

「りっちゃんも何気にミーハーだったんだね…」

「そりゃあそうよ!そん所そこらのアイドルとは格が違うじゃない!それにしても…!それ、ホントにすごいことよ桃!」



これでわかってもらえると思うけど、それくらい隆司様と話せるってことは凄いことなの。
特にあたしたちデザイン科の生徒が、なんて。

理数科は頭もいいし、校舎も遠いし、接点なんて0に近い。




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