社長の甘い罠~いつしか当たり前に~ + 番外編

同期の反応

次の日のランチ、案の定――――



「長嶺、社長と一緒に帰ってるのか?」



藤村の突っ込みに素直に頷いた。否定しても奥寺が証人だ。



「花菜、社長と仲良くなったの?」


「えっ、まあ。仲良くって言うか……家の方向が同じだけだけどね。」


「パイプが出来たな。」



チラリと藤村を見ればニヤリとしている。嫌な予感がする。



「長嶺、同期会に誘えよ。」


「はあ?」


「だから金曜の同期会に誘えよ。」



周りを見渡せば、皆が頷いている。



「いやいや、社長だよ?誘えないって。」


「一か八か誘えよ。来たらラッキー的な?」


「花菜、長谷川さんも誘ってよ。長谷川さんと話したい。」



ノリノリなあゆみと藤村を交互に見た。



「花菜、誘ってよ。」



あゆみの言葉に小さく頷いた。



「来るかわからないよ?だって同期会だよ?」


「わかってる。花菜、長谷川さんと話したい。」



あゆみの熱意に仕方なく頷いた。
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