社長の甘い罠~いつしか当たり前に~ + 番外編
今は一緒に

同期と社長

『時間になったら呼びに来い。

二ノ宮健人』


『わかりました。長谷川さんは?

長嶺花菜』


『大丈夫だ。一緒に行く。

二ノ宮健人』


『ありがとうございます。

長嶺花菜』



朝から社長である健人さんと社内メールをする。



『今夜は泊まれ。明日から休みだから。

二ノ宮健人』


『わかってます。

長嶺花菜』


『それと飲みすぎるな。寝かさないから。

二ノ宮健人』


『それはわかりません。

時間になったら呼びに行きます。

長嶺花菜』



今日は奥寺に頼まれた社長と長谷川さんとの飲み会だ。交換条件の泊まりは了承した。


明日は土曜だし、断る理由もないから。


週末はいつも二人で過ごしている。健人さんの部屋に私の荷物が増えていく。



「こんなに置いておく服が要る?」


「置いておけ。いつでも泊まれるし、なんなら一緒に暮らすか?」



冗談なのか健人さんはよく言ってくる。
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