異能者達の宴~夢の競演特別編~

メグ

ズシン、と。

洋館全体が大きく揺れた。

「な…」

黛が思わず腰を浮かせる。

ななみも表情にこそ表さないものの、不安そうに黛の手を握り締めた。

哲平は素早く異変を察知したらしく、いつでも立ち上がれる体勢になった。

そして、私と修内太は、すぐに何が起こっているのかを感じ取っていた。

この洋館は、魔女である私の本拠地だ。

当然、敵意を持った者が侵入できないように、十重二十重の強力な結界が張り巡らされている。

先程の震動は、何者かがその結界を破ろうと干渉してきた証。

結界を破壊し、この洋館の中にいる者を襲おうとしているのだ。

恐らくは私や修内太ではなく…。

「お迎えが来たみたいよ?」

私は哲平の顔を見た。


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