I先輩

好き、嫌い

 


「ねぇことりっ
あいら部ってどんな部活なの?」

「え?」



入部して早、1週間が経ちました。

だいたいの1年生が部活を決めて入部したころ

ユズちゃんに聞かれた。



「えっ…とー…」



よく考えてみればわたしたちの部活って…

なんのためにあるんだろ?









―バンッ


「わっ…わたしは悔しいです!恥ずかしいです!!
自分たちの部活が何をどんなことをやっているのか、自信を持って言えないだなんてっ…!!」



時は放課後、場所は部室

わたしは両手を机の上について熱弁していた。



「毎日毎日…ゲーム・テレビ・雑誌・マンガ…こんなのただ遊んでるだけといっしょじゃないですか!!」



テーブルの上には雑誌やらマンガやらが積み重ねられていて、ゴミ箱は常に満杯、だから溢れてそこらへんに散らかったゴミ…

わたしが毎日毎日、先輩達が帰ったあとに片付けたって

次の日部活に出てみればこの状態。

全く、いっつもどうやったら短時間でこんなに散らかせるんだか、逆に気になる。



< 14 / 152 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop