I先輩
《2ndlove》

廃部の危機!?

 


「こんにちー…は?」



ある日の放課後、部室に入ると先約がいました。

サラサラした黒髪で、メガネをかけた紳士な感じの男の人…

男の人は私に気付くとニコッと笑った。



「あぁ、こんにちは。
会うのは初めてでしたね夏目たちから君のことは聞いてますよ。
僕は3年D組の槇といいます」



槇先輩はよろしくと言ってまたニッコリ笑った。

もしかして…部活に勧誘された時、二人が言ってたもう一人の部員って…



「あ…あのっ…先輩もあいら部の…?」



短刀直入に聞いてみた。



「僕は生徒会と掛け持ちなんです。」



生徒会って…

そう言ってメガネを少し上にズラした先輩は…確かに、頭よさそう



「優等生だもんねー、マキ先輩はーっ!」

「う、わっ!?」



机の下にはいつの間に居たのか、カズ先輩が体育座りしながらおかしを食べていた



「ことりちゃん、今日は水玉チェックか…」

「やっ…なに見てるんですかっ!!」



わたしは慌ててスカートをおさえた。



< 19 / 152 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop