恋 時 計 ~彼はおまわりさん~

恋人




教室に入った私は、胸の高鳴りを隠せないままおまわりさんとの出来事を智子に話した。





昨日の夜の事件、


おまわりさんが助けてくれたこと、


おまわりさんに告白されたこと。




話している間もどんどん胸が高鳴り、体中が熱くなる。




智子は、そんな私の手をギュっと握って聞いてくれた。




「美樹、怖い思いをしたけど
おまわりさんが助けてくれて、気持ちまで繋がって、ほんとに良かったね!」


「うん、ありがとう。
おまわりさん、智子のことを素敵な友達って言ってくれたよ」


「ほんと!?」


「うん! それにね、おまわりさんが私を好きって確信できたのは、智子達のおかげだって言ってた」


「え、どうして? あんなことしちゃったのに……?」


「うん……。ずっと心の中で否定してた想いを認めるきっかけになったみたい」








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