担任王子


翌日隼を呼び出した。


『隼ごめん、本当はあたし彼氏いるんだ。』


『……』


隼は黙ったまま。


『しゅっ…ん』


『はっはっはっめちゃショックなんだけど…』


『愛華ちゃんのことめちゃ好きだったのに…ふられちゃ…ったね。』


『ごめ…んね。』


『そいつと別れたら俺立候補しよっと。…いいよね?』


『ぅん。』


『幸せにな。』


そういって隼はポケットに手を突っ込んで走っていった。
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