月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐

孤高の身体









ギシッ………


『綺麗………、綺麗だわ…。』


ツゥッと指先が滑らかな肌をなぞる


『うふふ…。
幸せ。
ずっと私のものよ。』


綺麗に調った唇を少女が奪う


小さくされた身体はいつの間にか元の姿を取り戻していた


クチュと唾液の交ざる音が部屋に響く


それだけ室内は静寂に包まれていた


『また戻ってきた。
ウァルド…、もう絶対に私の前から消えないで。』


その表情は幼かったが、彼女がしている行為は明らかに大人だった





< 173 / 391 >

この作品をシェア

pagetop