VAMP/ROSE

危険な薔薇

死んでたら…
まずくない?
あたしは急いで
駆け寄った

「大丈夫ですか!?」
ゴロンとこっちに倒れる
微かに伝わった熱。
生きてる…
あたしは胸を撫で下ろしたそれと同時に驚いた。

何故なら…
彼が異常に美しかったからあたしは
生まれてこんなに
綺麗な人を見た事がない
白く雪のように澄んだ肌
煌めく金髪の髪
はっきりとした
目鼻立ち。

すると微かに聞こえる
(のど…渇いた…)

あたしは迷わず
買ったばっかの
冷たい紅茶を差し出した。
凄い速さで飲み干した。

彼は起き上がり
こっちを向いた。

彼の瞳が向けられる
予想通り
美しい。
深いブルーの瞳
吸い込むような魅力がある
「名前は?」
勝手に口が動いた。
よくわからないけど
すごく知りたい…

「…レオン。貴女は?」
胸が高鳴った


「佐伯…ユリア」

「いい名だね。ユリア…
助けてくれてありがとう
僕のお願い聞いてくれる?」

まっすぐな瞳

「何?」
< 2 / 26 >

この作品をシェア

pagetop