アイツの隣にいるのはいつだって私 それはずっと変わらないことで、これからもそうだと思っていた そして長年抱いていた恋心 アイツはそれに気付くはずもなくて それでも私はアイツにとって１番の存在だと思っていた 「今日からもう一緒に帰れないから。」 幼なじみという関係は それ以上でもそれ以下でもない 儚くて、脆い――― そんな私を図書室の主は 慰めることも同情することもなく 「じゃあ俺にしとく？」 と鼻で笑いながら言った ＊＊＊＊＊＊ 表の顔は物静かな紳士的な男の人 けれど――― 「お前の唇、エロそうだな。」 裏の顔はただのヘンタイ俺様タイプの男 そしてそんな裏の顔を知った唯一の生徒 「お前、このこと言ったらどうなるか分かってんだろうな？」 ニヤッと意地悪そうに笑う 図書室の主と過ごす放課後の空間 好きになるはずなんてない 図書室で、恋。

人間は裏切る生き物 この世の中に信じられる人間なんて存在しない もうあんな思い二度としたくない 最初で最後の信じられる人だと思っていた それなのに、また私は裏切られたから… ＊＊＊＊＊＊ 幼いころの境遇のせいで人を信じることが出来ない 朝比奈 紗子-asahina sako-（20） そんな彼女は唯一信じていた人にも裏切られ、もう人に対して心を開くことは無かった そんな彼女の前に現れた謎の男 森岡 正樹-morioka masaki-（27） ＊＊＊＊＊＊ 「俺は紗子を裏切らない。」 「紗子、一度でいいから俺を信じてみて。」 お願いだから、私に関わらないで… 人を想う気持ちって何だろう 私の心が晴れることはありますか―――？

私の理想の人はね 私のことを支えてくれるような年上の男性 ドキドキしてキュンキュンするような甘い気持ちより 安定を求めているんだ 「おっさん趣味だね。」 「俺が守るよ。」 ねぇ、どうして恋愛は 自分の思う通りにならないんだろう 私にとって本当に大切なモノって何？ それに気付いたとき 私はどうすればいいの？ ねぇ、いつからあなたは、 私の心の中にいたんですか…？ この気持ちは私にとって かけがえのないタカラモノ ＊＊＊＊＊＊＊＊ きゅんとしてほっこりする 小さな小さな恋物語 のぞいてみませんか…？ ＊＊＊＊＊＊＊＊ こみあな 様 素敵なレビューありがとうございました！

あなたのことが だいすき あたしのキモチは 届きますか？ 今、心を込めて贈ります。 ＊2012年 バレンタイン小説＊