ジッと立ち尽くした。 いつものワンシーン。 あなたが笑い掛けるのは…。 いつも俺じゃない…やつ。 だから、俺は…。 そいつのことが滅茶苦茶羨ましくて。 滅茶苦茶、大嫌い。 それなのに………。 「凪月、私多賀くんと付き合う事になったの」 姉貴は、そいつに恋をしていて。 しかも両想いで…。 俺の心は穏やかじゃない。 あなたはどうして。 そんな風に笑えるんですか？ 勝ち気な影に潜む。 小さな雫を掬いたいのに…。 「ばぁか。百億光年早いっての」 なんて、すぐに一蹴。 どうすれば、この恋は叶うんだろう？ 俺は首を傾げて、考え続けた。 でも。 「悩んでんの、凪月らしくないよ？」 そんなこと笑顔で言われたら…。 もう、「待て」なんて出来ないよ。 クール系男子 栗原凪月（くりはらなつき） × 姉御肌系女子 叶野陽菜（かのうひな） あなたは冷静に且つ的確に。 俺の心を絡み取って放さない。 「好きなんだけど…」 「ふーん？どこがどんな風にどれだけ？」 言葉では叶いません。 ◆◇◆◇ 凪月の姉 栗原李弥（くりはらりみ） 李弥の彼氏 多賀紘汰（たがこうた）

めくるめく想いに身を投じ、 何処までもお前に堕ちて行きたい。 それが例え…。 地獄でも。 漢前イケメン 石川燈耶（いしかわとうや） × 姉御肌美少女 鮎川翠（あゆかわみどり） 「好きだ。何度も言わせんな」 「寝言は寝て言えっての」 この関係は…。 何処まで続いてく？ 俺はお前に何時だって首ったけなのに。 「好き、なんだよ」 「軽く言わないでよ」 早くその心ごと、 この腕に抱き留めたい。 俺はお前に何時だって首ったけなのに。 「好き、なんだよ」 「だから、なに？」 早くその心ごと、根こそぎこの腕に抱き留めたい。 お前に首ったけ 「好きって言えよ、いい加減」 「馬鹿みたい、何言ってくれちゃってんの？」 こいつは、けして一筋縄じゃいかない恋。 イライラするけど、恋し過ぎて…。 「はぁ。やっぱ、俺お前のこと好きだわ」 マジで、好き過ぎておかしくなりそうだ。 ◆◇◆◇ 感想ノートコメントありがとうございます！ 妃麻莉様