同じ風景を見ながら あなたはレンズをのぞき、 ただその一瞬を捉えるためだけに シャッターを押す。 同じ風景を見ているのに 君は絵筆を握り、 永遠に続くであろう時の流れを キャンバスに描く。 そんな私をあなたは 「好きだ」と抱き寄せる。 そんな俺に君は 「好きよ」と頬を赤らめる。 幸せだった。 いつも隣にあなたがいた。 いつもすぐそばに君がいた。 時が流れ 「さようなら」と私は告げたのに あなたは「さよならは、しない」と 真摯な眼差しを向ける。 「さようなら」を俺は拒んだのに 君は「それでも、さよならよ」と 涙を浮かべて目をそらす。 切ない口づけのあとで あなたはつらそうに 「本当にこれきりなのか」と問う。 悲しい口づけのあとで 君は寂しそうに微笑んで 「本当にこれきりよ」と答える。 こうして私はこの恋を終わらせた。 こうして俺のこの恋は終わった。 そのはずだったのに。 そうしたはずだったのに… 念願の捜査一課の刑事となった渉。 殺人事件を追う彼の前に現れたのは、 かつての恋人・由希子だった。 奇しくも彼女は容疑者のひとり。 渉は彼女の疑いを晴らすために奔走する。 刑事と容疑者。 その許されざる関係が あの頃の想いをさらに彷彿とさせる。

その自動車学校には、教官の頭を悩ませるバカな生徒がいる。 「こんな問題もできないの！？」 教官が驚くほどのその生徒は、今日も気にせず笑っている。 しかし、その生徒の正体はーーー。

新人なのに、 経験必須の訪問看護ステーションに採用されちゃった！ 林 鈴（はやし・すず）のドタバタの日々！ クールに助けてくれるのは、 都会から転職してきたデキル看護師、 日向 清世（ひなた・きよ）。 慣れない運転を助けてくれたのは、 偶然通りかかった小中高の先輩、 竹中 源希（たけなか・げんき）。 源希の実家に訪問看護に入ることになり、 山道の運転を助けてもらいながら縮まる距離にドキドキしていたら、 なんと殺人未遂？ しかも容疑者は家族――源希先輩？ あたしも？　えっ、清世先輩も？ なんでなんで？ どうしてどうして？ はたして、鈴たちは容疑を晴らすことができるのか？ お楽しみいただけると嬉しいです♪

『私の仕事は犯人を捕まえることなんかではありません』 ひとりの刑事は、ひとりの容疑者に告げた。 『さあ…本当の事、教えてください。』 人間関係が渦巻く本格的ミステリー。

鳩羽由紀。 外見は普通の女子高生。 裏は超有名の一流殺し屋。