最後まで読まないで

落とし穴

近所の空き地で、友達と大きな落とし穴を作った。枝と葉で蓋をして土を被せる。「誰か落ちないかな」と茂みに隠れて待っていると、見知らぬ男が歩いてきた。男は穴の上に足を踏み入れ……何事もなかったかのように通り過ぎていった。「失敗か」と落ち込んだ私たちが蓋を開けて確認すると、中には底が見えないほどの真っ暗な闇が広がっていた。私たちが掘ったのは、せいぜい膝の深さだったはずなのに。
< 455 / 462 >

この作品をシェア

pagetop