婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】
EP:4☆派遣先はレイヴン公爵家!
ギルside
─────ロゼッタ侯爵邸
「リリィが消えた……だと?」
改めて婚約の挨拶に訪れていた俺が耳にしたのは、婚約発表の夜にリリィがいなくなったという事だった。
「こちらが……リリィ様の部屋に残されていた手紙です」
後ろで待機していたルリが、涙を堪えながら俺に手紙を差し出してきた。そこに書かれていたのは、リリィらしい謎めいた手紙だった。
【修行してきます。私は元気です。】
「あぁ……うちの娘は少しばかり規格外でね……修行に出ると手紙を書き残しいなくなってしまったよ。
きっと公爵様の花嫁になる為に修行に行ったのだろう……なんて公爵様想いの娘なんだっ!!」