スパダリの溺愛はスーツを着崩すように

第5話 遼side 帰したくないのは俺の本音

時計を見るのはこれで何回目だろう。

今日は彩乃とお家デートの日だ。

恋人のフリだとしても恋人として振る舞うのにお互いのことを知らないのは不自然だと理由を付けてデートに誘った。
彩乃の休日の過ごし方、好きなものをゆっくり話したかった。
知りたかった。

本当は会いたかっただけだ。

会社でも会えるのにな…。

早く俺の特別になってほしいと思ってしまう。

どれだけ俺が彩乃のことを思っているか彩乃は知らないだろう。

部屋は片付いている。
飲み物も用意した。
落ち着かない。
鏡の前でチェックする。
今日は黒のニットにスラックスを着たが…スーツじゃない俺を彩乃はどう思うだろう…。
子供のように俺はデートが楽しみで仕方ない。
これだけ待ち遠しいのはいつぶりだろう。


14時ちょうどにインターホンがなった。

鼓動が早く跳ねた。
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