物語は50文字の中に

「大地」は栄養

「今年のひまわりは大輪だな」
父が微笑む。

庭の隅、黒い土から、去年消えた弟のサンダルが片方覗いていた。



【解説】
桜が美しいのは、梶井基次郎の「桜の樹の下には」で語られています。
あの小説のような納得感、求めたかったのですが……。

大輪のひまわりを見ても、そう思えないのは、私の心がすさんでいるからなのか。
それとも、来年は何を植えようかと、思案中の父がそばにいるからなのか。

大地くんが今も居れば、相談できるんですが。
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