物語は50文字の中に

役者のチェンジ

「今日から妻役は私です」
と見知らぬ女性が微笑む。

リビングの奥で、昨日までの妻が静かに梱包されていた。



【解説】
見知らぬ女が妻を名乗る。
私はさほど怖くはありません。
だって、見知った妻が、時に、他の誰よりも怖い時がありますから。

ただ、いただけませんね。
リビングの奥でカーペットにでもくるんだ妻をそのままにしてるだなんて。
ちゃんと帰ってくるまでには目につかないところに置いてもらわないと。

見て見ぬふりは大変なんですよ。
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