『もう、好きじゃないことにした』

8、ごめんね

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蓮side


そして、現在。

美玲との電話を切った俺はがむしゃらに莉央を探し回っていた。


初めて、心の底から焦った。

美玲との過去は、自分が背負えばいい。

どれだけ誤解されてもいい。

嫌われてもいい。

でも。

莉央だけは。

「……俺からいなくならないで」

震える声で呟いた。

「頼むから……」


今度こそ。

過去を全部話す。

何を隠していたのか。

なぜ美玲と別れたのか。

そして。

三年間ずっと、本当に好きだったのは誰だったのか。

全部伝える。

たとえ莉央が、

「もう信じられない」

と言っても。

今度だけは。

逃げずに話す。

――莉央を失うくらいなら、
どんな過去でも全部さらけ出す。

そう決めて、走り出した。


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莉央がいなくなってから、三日。

この数日間は有給を使い、莉央を探し回っていた。

俺はほとんど眠れていなかった。

莉央は相変わらず電話をしても出ない。

メッセージを送っても既読がつかない。

共通の友達に聞いても、誰も莉央の居場所を知らなかった。
唯一居場所を知ってるであろう紗季ちゃんは
莉央の味方だから全く教えてくれねーし。


「……どこ行ったんだよ」


スマホを握りしめたまま、
何度も莉央とのトーク画面を開いた。



最後のメッセージ。



『今までありがとう。蓮のこと、大好きだったよ』



何度読んでも、胸が苦しくなる。


「……だった、じゃねえよ」


小さく呟く。


「今も好きだろ……」




莉央がいなくなった理由は、
なんとなく分かっていた。






美玲だ。


だから俺は、もう一度美玲に会いに行った。


───
蓮side end
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