目立たない総務の私ですが、ハイスペック副社長がジレ甘です
episode12ーー多くは語らずに
車は都会の喧騒を抜け、閑静な住宅街の入り口にある1軒のヴィラの前に静かに停まった。
看板もなく、一見すると個人邸宅にしか見えない隠れ家風の和モダンなレストランだ。
「ここなら他の客と顔を合わせることもない」
鷹司がエスコートするように真由の腰にそっと手を添え、敷地内へと足を踏み入れる。
通されたのは、竹林を望む完全個室の小さな離れだった。
落ち着いた照明の下、運ばれてくる洗練された旬の料理に舌鼓を打ちながら、2人はゆっくりと言葉を交わした。
「社内では、どうしても引き締めた顔しか見せられない。……こうして君と落ち着いて話せるのが、正直かなり嬉しい」
グラスを傾けながら微笑む鷹司の表情には、昼間の厳しい副社長の面影はなく、ただ真由を慈しむ1人の男性の柔らかさがあった。
「私もです。……今週は、ずっと時計ばかり気にしていました」
看板もなく、一見すると個人邸宅にしか見えない隠れ家風の和モダンなレストランだ。
「ここなら他の客と顔を合わせることもない」
鷹司がエスコートするように真由の腰にそっと手を添え、敷地内へと足を踏み入れる。
通されたのは、竹林を望む完全個室の小さな離れだった。
落ち着いた照明の下、運ばれてくる洗練された旬の料理に舌鼓を打ちながら、2人はゆっくりと言葉を交わした。
「社内では、どうしても引き締めた顔しか見せられない。……こうして君と落ち着いて話せるのが、正直かなり嬉しい」
グラスを傾けながら微笑む鷹司の表情には、昼間の厳しい副社長の面影はなく、ただ真由を慈しむ1人の男性の柔らかさがあった。
「私もです。……今週は、ずっと時計ばかり気にしていました」