【完結】隣国のモフモフ騎士団長様、番ではない私でよろしいのですか?
三章『私があなたを救います』
ーーそれから、半年後。モーリャント王国、港にて。ーー
「ジャスミン。本当にいいのか?」
「お父様。その質問、もう何度目ですの?」
「だって、お前....突然隣国へ嫁ぐなんて....」
父は悲壮な顔で私を見つめている。
隣に並ぶ母も同じ顔をしていて、夫婦だなぁと考える。
私は意識して口の端を上げて明るく言った。
「いいのですわ、お父様。これが一番、いい選択なのです。それに、王命では拒否できませんもの」
「だが.....」
「心配なさらないで下さいませ」
「.....わかった。手紙を書いてくれ。私も送ろう」
「ええ、必ず」
「ジャスミン。愛しているわ、これからもずっと。あなたは私たちの大切な娘よ」
母がぎゅっと私を抱きしめる。
そんな私たちをさらに上から、父が包み込んだ。
「ああ、ずっとだ。愛しているぞ、ジャスミン」
「.....ありがとうございます。私も、愛しておりますわ。お二人とも、お身体お大事になさってくださいね」
「旦那様、奥様。ジャスミンお嬢様。そろそろ船が出ます」
家令のケインから声がかかる。
「ああ。.....リリア。お前がついて行ってくれると言って、我々がどれだけ安堵したことか。どうかジャスミンの味方になってやってくれ」
「はい、もちろんでございます。旦那様、奥様。行って参ります」
隣にはずっと侍女として働いてくれているリリアが付き添ってくれていた。
「お父様、お母様。二十年間、お世話になりました。.....ケイン、他の皆も。本当にありがとう」
港まで見送りに来てくれたリーフェント家で働く者たちへお礼を言って、隣国・ユービィスト王国へ渡る船に乗り込んだ。
◇
「ジャスミン。本当にいいのか?」
「お父様。その質問、もう何度目ですの?」
「だって、お前....突然隣国へ嫁ぐなんて....」
父は悲壮な顔で私を見つめている。
隣に並ぶ母も同じ顔をしていて、夫婦だなぁと考える。
私は意識して口の端を上げて明るく言った。
「いいのですわ、お父様。これが一番、いい選択なのです。それに、王命では拒否できませんもの」
「だが.....」
「心配なさらないで下さいませ」
「.....わかった。手紙を書いてくれ。私も送ろう」
「ええ、必ず」
「ジャスミン。愛しているわ、これからもずっと。あなたは私たちの大切な娘よ」
母がぎゅっと私を抱きしめる。
そんな私たちをさらに上から、父が包み込んだ。
「ああ、ずっとだ。愛しているぞ、ジャスミン」
「.....ありがとうございます。私も、愛しておりますわ。お二人とも、お身体お大事になさってくださいね」
「旦那様、奥様。ジャスミンお嬢様。そろそろ船が出ます」
家令のケインから声がかかる。
「ああ。.....リリア。お前がついて行ってくれると言って、我々がどれだけ安堵したことか。どうかジャスミンの味方になってやってくれ」
「はい、もちろんでございます。旦那様、奥様。行って参ります」
隣にはずっと侍女として働いてくれているリリアが付き添ってくれていた。
「お父様、お母様。二十年間、お世話になりました。.....ケイン、他の皆も。本当にありがとう」
港まで見送りに来てくれたリーフェント家で働く者たちへお礼を言って、隣国・ユービィスト王国へ渡る船に乗り込んだ。
◇