【執着兄弟の溺愛シリーズ】内緒の三つ子を出産したら、執念で見つけ出した凄腕パイロットから重たい独占愛を刻み込まれる
第一章 男性不信の理由
空港の第一ターミナルにある展望デッキに五月の暖かな風が吹きつける。
白い大型旅客機が滑走路を走り、離陸の準備に入る。お腹の底に響くような轟音が鼓膜を震わせる。
ぐんぐんとスピードを増した旅客機が飛び立った瞬間、食い入るように見つめていた園児たちが「わぁぁぁ!」と大きな歓声を上げた。
お揃いの黄色の帽子を被り、各々小さなリュックを背負った園児たちがピョンピョンと飛び跳ねて飛行機を指差す姿をカメラに収める。
みんなの写真を一通り撮り終え、私も園児たちと一緒になって空を見上げた。あっという間に機体は豆粒ほどになり、遥か遠くへ飛び立って行った。
この日、にじいろあおぞら保育園で保育士として働く私、藍沢凛花は羽田空港にいた。
毎年この時期、年長児クラスの園児たちを連れて空港見学するのが恒例行事となっている。
子どもたちは本物の飛行機やパイロットを間近で見られることもあり、みんな興奮気味だ。
本物に触れる経験は、子どもの成長につながる。毎年園児の見学を受け入れてくれる空港関係者の方には頭が上がらない。
昼食を食べると、空港職員に案内されてバックヤードを通りインタビュールームへ移動する。普段は関係者以外入れないため、子どもたちは特別な場所へ足を踏み入れたワクワクで目を輝かせる。
「りんかせんせい、なんかワクワクするねっ」
私の隣を歩く雄大くんは飛行機が大好きな男の子だ。リュックに付けられたキーホルダーももちろん飛行機だ。
お母さんの話によると、度々雄大くんに催促されて飛行機を見るために空港を訪れているらしい。
「そうだね。普段はここも入れないんだよ~? 今日は特別なんだって。嬉しいねっ」
「うん!」
広々としたインタビュールームの大きな窓からは駐機場の飛行機が良く見える。
子どもたちのテンションが一気に上がる。それが一通り落ち着いた頃合いを見計らって「みんな、お話聞く時間だよ~!」と声を掛けた。
すると、奥から別の職員に案内され、白いパイロットシャツを着て黒いキャリーケースを引いた男性がこちらへ颯爽と歩み寄って来た。
両肩に金色の肩章を付け、胸元には広げた鳥の翼がデザインされたバッジが付けられている。
「うわぁぁぁ!」
「パイロットだあああぁ!」
園児たちの歓声と拍手が上がる。みんなの前に立った男性は場慣れしているのか一切臆さず、余裕そうに白い歯を見せてにこりと笑った。
「みんな、はじめまして。パイロットの氷室翔真です」
帽子を取り丁寧に頭を下げて挨拶をする氷室さんに園児たちだけでなく、その場にいる保育士全員が目を奪われた。
わっ……すごいイケメン。
というのも、氷室さんのその出で立ちがあまりにも素敵だったからだ。
身長は百八十センチほどあるだろうか。細身に見えるが、半袖シャツの二の腕部分には逞しさが見て取れる。
ゆるっとしたミディアムの長さの黒髪に、センターパートの前髪。
涼し気な二重の瞳に高い鼻梁。顔全体のパーツやバランスが最高で、見る者すべてを圧倒するような甘いマスクをしていた。アイドルや俳優にも引けを取らない完璧な容姿だ。
白い大型旅客機が滑走路を走り、離陸の準備に入る。お腹の底に響くような轟音が鼓膜を震わせる。
ぐんぐんとスピードを増した旅客機が飛び立った瞬間、食い入るように見つめていた園児たちが「わぁぁぁ!」と大きな歓声を上げた。
お揃いの黄色の帽子を被り、各々小さなリュックを背負った園児たちがピョンピョンと飛び跳ねて飛行機を指差す姿をカメラに収める。
みんなの写真を一通り撮り終え、私も園児たちと一緒になって空を見上げた。あっという間に機体は豆粒ほどになり、遥か遠くへ飛び立って行った。
この日、にじいろあおぞら保育園で保育士として働く私、藍沢凛花は羽田空港にいた。
毎年この時期、年長児クラスの園児たちを連れて空港見学するのが恒例行事となっている。
子どもたちは本物の飛行機やパイロットを間近で見られることもあり、みんな興奮気味だ。
本物に触れる経験は、子どもの成長につながる。毎年園児の見学を受け入れてくれる空港関係者の方には頭が上がらない。
昼食を食べると、空港職員に案内されてバックヤードを通りインタビュールームへ移動する。普段は関係者以外入れないため、子どもたちは特別な場所へ足を踏み入れたワクワクで目を輝かせる。
「りんかせんせい、なんかワクワクするねっ」
私の隣を歩く雄大くんは飛行機が大好きな男の子だ。リュックに付けられたキーホルダーももちろん飛行機だ。
お母さんの話によると、度々雄大くんに催促されて飛行機を見るために空港を訪れているらしい。
「そうだね。普段はここも入れないんだよ~? 今日は特別なんだって。嬉しいねっ」
「うん!」
広々としたインタビュールームの大きな窓からは駐機場の飛行機が良く見える。
子どもたちのテンションが一気に上がる。それが一通り落ち着いた頃合いを見計らって「みんな、お話聞く時間だよ~!」と声を掛けた。
すると、奥から別の職員に案内され、白いパイロットシャツを着て黒いキャリーケースを引いた男性がこちらへ颯爽と歩み寄って来た。
両肩に金色の肩章を付け、胸元には広げた鳥の翼がデザインされたバッジが付けられている。
「うわぁぁぁ!」
「パイロットだあああぁ!」
園児たちの歓声と拍手が上がる。みんなの前に立った男性は場慣れしているのか一切臆さず、余裕そうに白い歯を見せてにこりと笑った。
「みんな、はじめまして。パイロットの氷室翔真です」
帽子を取り丁寧に頭を下げて挨拶をする氷室さんに園児たちだけでなく、その場にいる保育士全員が目を奪われた。
わっ……すごいイケメン。
というのも、氷室さんのその出で立ちがあまりにも素敵だったからだ。
身長は百八十センチほどあるだろうか。細身に見えるが、半袖シャツの二の腕部分には逞しさが見て取れる。
ゆるっとしたミディアムの長さの黒髪に、センターパートの前髪。
涼し気な二重の瞳に高い鼻梁。顔全体のパーツやバランスが最高で、見る者すべてを圧倒するような甘いマスクをしていた。アイドルや俳優にも引けを取らない完璧な容姿だ。
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