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非常階段
マンションの非常階段を使って五階の自宅まで上がることにした。カン、カン、と私の足音だけが薄暗い空間に響く。三階を過ぎたあたりで、上から誰かが下りてくる足音が聞こえた。同時に、下からも誰かが駆け上がってくる足音が聞こえる。挟まれる形になった私は道を譲ろうと立ち止まった。しかし、足音は私のすぐ目の前と背後でピタリと止まり、それ以上はピクリとも動かなかった。
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非常階段