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分度器

算数の授業で分度器を使った。角度を測る透明な半円形の道具だ。「この三角形の角度は何度でしょう」先生の質問に、みんながノートに分度器を当てている。私はなんとなく分度器を持ち上げ、前の席の男子の背中を透かして見た。分度器の目盛りが、彼の背中の中心でピタリと止まる。「九十度」私が小さく呟いた瞬間、彼の首が真後ろに九十度曲がって、私と目が合った。
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