めじるしチャームの怪
第4話【忘れ物】

僕の名前は深水陸。
和生東小学校4年1組の下駄箱の前で立ち尽くしている。
僕の視線の先には傘立てがあるのだけれど、雨の日じゃなくても常に数本の傘が立てられたままになっている。
みんなの忘れ物だ。
その中に一本、一月ほど前からずっと青い傘があることを僕は知っていた。
「いいなぁ、あれ」
傘を見つめてポツリと呟く。
正確に言うと、傘についている恐竜のめじるしチャームが羨ましかった。
僕の家は5人兄弟で、半年前からお父さんが病気で入院中だ。
だからお母さんは少しでも出費を押さえようと必死になっていて、今流行のめじるしチャームがほしいなんて、とても言える状況ではなかった。
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