めじるしチャームの怪
☆☆☆
「これ、返します」
アカリさんが亡くなった一週間後。
私と澪ちゃんはめじるしチャームを持って雑貨店を訪れていた。
「もういいの?」
おばちゃんはまるで私たちが戻ってくるとわかっていた様子で、めじるしチャームを受け取った。
片方だけ割れているのを見つめて、少しだけ残念そうな顔した。
「はい。私たちにはもう必要ありません」
そんなものがなくなって、私は澪ちゃんを親友だと思っている。
それだけで十分だった。
「行こう栞奈ちゃん」
「うん」
私たちは手をつないで、雑貨店を後にしたのだった。