高嶺の花も恋をしたい!
信用とわがまま
 彼が出て行ったあと、少し後悔した。どうしてキレてしまったのだろうと。

 いっぱい話したいこともあったし、彼の和歌山での話も聞きたかった。

 それに触れ合うことも……。

 せっかく帰ってきてくれたのに、追い出すようなことをしてしまった。

 たしかに私はまだ社会人2年目で、結婚なんてまだまだ先の話だと思っていた。自分のことで精一杯だったし。

 そんな私に話ができなかったと言われれば、理解もできる。

 でも我慢できなかったのだ。
 高野が私を気遣ってくれていることはわかる。わかるけれど、本当に好きならそうじゃないと思うから。

 悩んでいるなら、その悩みを全て打ち明けて欲しかった。全てを共有したかったのだ。

 そう考えるのは、欲張りなのだろうか。



 翌日になっても、暗い気分は追い払えなかった。

 会社が近づくと、昨日拡散された写真のことを考えてしまう。一体どれだけ広まっているのだろう。それを考えると、さらに憂鬱な気分になる。
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