目立たない総務の私ですが、ハイスペック副社長がジレ甘です
episode11ーー吐息が触れ合う距離
終業を告げるチャイムが社内に響き渡る。
真由は周囲の目を気にしながら、そっとスマートフォンの画面を開いた。
渡されたカードの裏にあるQRコードを読み込むと、トーク画面に現れたのは、シンプルなデフォルトのアイコンと「蓮」という最小限の表示。
胸の高鳴りを抑えながら、短くメッセージを作成する。
『お疲れ様です。総務部の市川です。カードを拝受いたしました』
送信ボタンを押してから数分。まだオフィスを出る前の給湯室で画面を確認すると、すでに「既読」がつき、間を置かずに返信が届いた。
『無事に届いてよかった。今夜、少し時間を取れるだろうか』
画面を見つめる真由の指先がかすかに震える。
『はい、大丈夫です』
『19時半に、本社裏手の中華料理店(個室のある店だ)の角を曲がった路地に車を回す。社を出る時は時間差をつけ、周囲に気をつけて来てほしい』
真由は周囲の目を気にしながら、そっとスマートフォンの画面を開いた。
渡されたカードの裏にあるQRコードを読み込むと、トーク画面に現れたのは、シンプルなデフォルトのアイコンと「蓮」という最小限の表示。
胸の高鳴りを抑えながら、短くメッセージを作成する。
『お疲れ様です。総務部の市川です。カードを拝受いたしました』
送信ボタンを押してから数分。まだオフィスを出る前の給湯室で画面を確認すると、すでに「既読」がつき、間を置かずに返信が届いた。
『無事に届いてよかった。今夜、少し時間を取れるだろうか』
画面を見つめる真由の指先がかすかに震える。
『はい、大丈夫です』
『19時半に、本社裏手の中華料理店(個室のある店だ)の角を曲がった路地に車を回す。社を出る時は時間差をつけ、周囲に気をつけて来てほしい』