こじらせCEOの壮大すぎる初恋計画 〜二代目女社長、冷徹なライバルに理不尽な政略結婚を迫られたはずが、すべては22年前からの策略でした!?〜
3.慰労パーティ
友人の結婚式しか参加したことがないのに、いきなりパーティはハードルが高すぎるのでは?
しかもこの人が誘われるようなパーティでしょ。
マナーも何も知らない私が行ったら、絶対に恥をかくに決まっている。
「無理!」
両手を振って無理だとアピールする遥を見ながら隼人は優雅にワインを口にする。
「取引先の社長退任慰労パーティだから断れなくてな」
「では、おひとりで」
「俺の横に立っているだけでいい」
いやいやいやいや、隣にこんな庶民が立ったところで邪魔になるだけだ。
「公の場ではパートナーとして仲睦まじい様子を演じること」
なんとしても断りたかったのに、隼人にジッと見つめられた遥は言葉を詰まらせた。
契約を出されたら、断れないじゃない!
本当に卑怯な男だ。
「退任するのは製薬会社の社長だ。ツクモにとってもメリットがある」
「……え?」
「健康管理のアプリ。あれを医師会や薬剤師会に紹介できれば、町医者から患者へもっと広まるだろう」
健康管理アプリはヤスが作っている製品だ。
どうしてこの人が知っているの?
「全国にスーパーを展開するホールディングスの社長も来る。契約できれば数年間は使ってくれるだろう」
本来ならすでに使用している場所に新規参入は難しいが、ツクモの機能や使い勝手なら契約更新時期の乗り換えが期待できるのではないかと隼人は遥に説明した。
「宣伝するチャンスだぞ?」
行かないのか? と口の端を上げる隼人は、私が行きたいと言うと確信を得ているのだろう。
「お願い……します」
「ドレスやメイクもすべて任せてくれ」
その身ひとつで来てくれればいいと言われた遥は、不安に思いながらも隼人に従うことにした。
……けれど。
まさか痩身エステから始まるとは思わないじゃない!
翌日から遥は大忙しだった。
完全個室のエステティックサロンはフェイスマッサージ、セルライト除去、シェービングまで至れり尽くせり。
今までサボっていたボディケアをいっきに指摘されてしまった。
次に連れて行かれた店は、芸能人御用達ブランドの店舗。
デザイナーのリリーはテレビで見たことがある有名人だ。
「ちょっとコレ着てみて」
リリーに渡されたドレスの色は黒。
まぁ黒なら? と思った遥は、セクシーすぎるドレスに慌てた。
「こんなに露出が多い服は無理です」
「そんなことないわ。せっかくの細い腰を見せびらかさないでどうするのよ!」
どうもしません~!
背中がガバッと空いたドレスをアラサー庶民が着るなんて犯罪では?
こういうのは女優さんしか似合いません!
「いいから、着る! 下着はコレ!」
試着室に押し込められた遥は渋々ドレスに手を伸ばす。
背中が大きく開いているが、首元や足元のブラックレースのおかげで上品で大人っぽいデザインのドレスに遥は釘付けになった。
しかもこの人が誘われるようなパーティでしょ。
マナーも何も知らない私が行ったら、絶対に恥をかくに決まっている。
「無理!」
両手を振って無理だとアピールする遥を見ながら隼人は優雅にワインを口にする。
「取引先の社長退任慰労パーティだから断れなくてな」
「では、おひとりで」
「俺の横に立っているだけでいい」
いやいやいやいや、隣にこんな庶民が立ったところで邪魔になるだけだ。
「公の場ではパートナーとして仲睦まじい様子を演じること」
なんとしても断りたかったのに、隼人にジッと見つめられた遥は言葉を詰まらせた。
契約を出されたら、断れないじゃない!
本当に卑怯な男だ。
「退任するのは製薬会社の社長だ。ツクモにとってもメリットがある」
「……え?」
「健康管理のアプリ。あれを医師会や薬剤師会に紹介できれば、町医者から患者へもっと広まるだろう」
健康管理アプリはヤスが作っている製品だ。
どうしてこの人が知っているの?
「全国にスーパーを展開するホールディングスの社長も来る。契約できれば数年間は使ってくれるだろう」
本来ならすでに使用している場所に新規参入は難しいが、ツクモの機能や使い勝手なら契約更新時期の乗り換えが期待できるのではないかと隼人は遥に説明した。
「宣伝するチャンスだぞ?」
行かないのか? と口の端を上げる隼人は、私が行きたいと言うと確信を得ているのだろう。
「お願い……します」
「ドレスやメイクもすべて任せてくれ」
その身ひとつで来てくれればいいと言われた遥は、不安に思いながらも隼人に従うことにした。
……けれど。
まさか痩身エステから始まるとは思わないじゃない!
翌日から遥は大忙しだった。
完全個室のエステティックサロンはフェイスマッサージ、セルライト除去、シェービングまで至れり尽くせり。
今までサボっていたボディケアをいっきに指摘されてしまった。
次に連れて行かれた店は、芸能人御用達ブランドの店舗。
デザイナーのリリーはテレビで見たことがある有名人だ。
「ちょっとコレ着てみて」
リリーに渡されたドレスの色は黒。
まぁ黒なら? と思った遥は、セクシーすぎるドレスに慌てた。
「こんなに露出が多い服は無理です」
「そんなことないわ。せっかくの細い腰を見せびらかさないでどうするのよ!」
どうもしません~!
背中がガバッと空いたドレスをアラサー庶民が着るなんて犯罪では?
こういうのは女優さんしか似合いません!
「いいから、着る! 下着はコレ!」
試着室に押し込められた遥は渋々ドレスに手を伸ばす。
背中が大きく開いているが、首元や足元のブラックレースのおかげで上品で大人っぽいデザインのドレスに遥は釘付けになった。