エリート救命医と身代わり花嫁の再会愛。
第13話 麗の居場所
それから数日後の夜。夕食を食べ終え、お風呂にも入りベッドに二人で並び腰を下ろした。
「はるちゃん、キスしていい?」
航大くんは私の首筋に顔を埋め、低く甘い声で囁いた。そのまま、首筋にそっと唇を押し当てる。温かい感触が肌に染み込んで、甘い戦慄が背筋を駆け上がる。
「……んっ、航大くん」
「可愛い」
彼は私の頬を両手で包み込み、ゆっくりと唇を重ねた。優しくて、深くて——唇が離れるたびにまた重なる。何度か繰り返して、ようやく彼は額に額を寄せた。
「本当に可愛いな、はるちゃんは」
「……っ……」
航大くんは満足そうに目を細めた。
それから私の頭をそっと撫でるとその表情が、少しだけ変わった。真剣な表情になる。
「話があるんだ。今日、凛太郎くんから連絡があって麗のことで、動きがあった」
私は思わず顔を上げた。
「麗の……こと?」
「ああ」
航大くんはスマートフォンを手に取り、画面を開いた。そこには、凛太郎くんとのメッセージのやり取りが表示されていた。私はその画面を、少し遠くから眺めた。麗という名前が、画面の中に何度か出てくる。