エリート救命医と身代わり花嫁の再会愛。
第14話 届いた言葉



 翌日の夕方、インターホンが鳴った。

 航大くんが凛太郎くんが来ると朝聞いていたから知っていたけどそれでも、いざ玄関のモニターに映った人物を見ると少し緊張してしまう。彼は、子どもの時から味方でいてくれた人だ。
 彼と会ったのは以前お弁当を病院に持って行った時。結婚前はお屋敷でも会っているし、身代わりになってすぐにも会った。その時ひどいことを言ってしまったのに、この人はずっと私のために動いてくれていたなんて昔からだがなんて器がデカい人なんだと思ってしまう。

 私は慌てて立ち上がり、玄関の方へ向かった。


「どうぞ」


 航大くんがドアを開けると、凛くんが入ってきた。手にはノートパソコンの入ったバッグを提げていて、颯爽としているけれど、どこか飾り気がない。私を見て、微笑んだ。


「久しぶりだね、悠南」

「うん。久しぶり……凛くん」


 思わずそう言うと、彼は少し苦笑した。困ったような、でも温かい笑い方をした。


「今日は時間を下さってありがとうございます。航大さん、悠南」

「こちらこそ、わざわざ来てくれてありがとう。奥さんは大丈夫?」

「えぇ、大丈夫です。妻にはしっかり説明していますし、今実家に行っていて寂しいからちょうどよかったです」


 実家?


「凛くん、上手く行ってないの?」

「違うよ。報告していなかったけど、妻が妊娠したんだ。だから週末は実家に行っていて」


 そういうことか、なんか謎に安心する……


「おめでとう、凛くん。凛くんがパパになるなんて信じられないね」

「俺の方こそ信じられないんだけどとても楽しみだよ。そろそろ本題に移ろう。悠南に謝らなきゃと思って、もっと早く動けばよかった」


 三人でリビングのテーブルを囲んだ。
 凛くんがバッグからノートパソコンを取り出して、画面を開く。そこには、びっしりと整理されたデータが並んでいた。数字と会社名と、日付。

 私には詳細はわからないけれど、それがどれだけの時間をかけて集められたものかは、想像できた。





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