エリート救命医と身代わり花嫁の再会愛。
自分でも気づかないうちに、そう呟いていた。
「会えるよ」
航大くんが、迷いなく答えた。
「全部終わったら、会えばいい。その時に、直接聞けばいい。知りたいことを、全部」
「……うん」
知りたいことが、たくさんある。
なぜ言い出せなかったのか。私のことを知っていたのか。パリで、一人で、何を考えていたのか。
私はゆっくりと目を閉じた。雨の音を聞きながら、航大くんの腕の中で、少しずつ眠りに落ちていった。