エリート救命医と身代わり花嫁の再会愛。
第11話 約束
朝の柔らかな陽光が、カーテンの隙間からそっと差し込んでいた。
私は航大くんの広い胸の中で、ゆっくりと目を覚ました。
昨夜の甘いキスの余韻が、まだ唇や首筋に残っている気がする。彼の腕が私の腰にしっかりと回され、まるで逃がさないと誓うように優しくしかし力強く抱きしめられていた。体温が直接伝わってきて、心臓の音が静かに同期するような安心感に、全身が溶けそうになる。
夢を見ていた気がするような感覚になる。
昨夜のことを思い出そうとすると、涙と笑顔と甘いキスの記憶が一緒になって浮かんでくる。あれは本当のことだったのだろうか。今こうして航大くんの腕の中にいることも、全部夢の続きじゃないかと——そんな気がしてしまう自分がいた。
カーテンの向こうで、朝の光が揺れている。本物だった。