追放されたハズレ聖女が皇帝の寵愛を受けたら、大帝国の守護聖女と呼ばれて伝説になりました
4・勘違いが勘違いを生む
エヴァイシュ帝国の聖女になると一方的に宣言してから、陛下は毎日のように紫色の瞳を釣り上げて不満を露わにしている。
こんな状態では執務室で並んで座り続けられるはずもなく、ラシリネは休憩室に籠もったり、スノーエルと一緒に走り込んだりして極力彼と一緒にいる状況を減らす。
そうして、就任式の準備ができるまで静かに待ち続けていた。
時間が解決してくれることを、祈りながら……。
「ラシリネちゃん!」
いつの間にか日課と化しているランニングを終えたラシリネは、皇太后から呼び止められた。
彼女が小走りで駆けてこようとしたため、慌てて静止する。
「奥様! そんなに急がなくても、私は逃げません!」
「あら、そう? 今、ダリウスとすごく険悪な雰囲気なのでしょう? わたくしとの会話も気まずすぎて、話をしたくないと言われるとばかり……?」
「そ、そんなこと! お会いできて、光栄です!」
皇太后は、息子よりも自分を大切にしてくれている節がある。
当初から「女子会がしたい」と懇願されていたこともあり、彼との関係を悩む自分にとってはぴったりの相談相手だ。
満面の笑みを浮かべてこうして会えたことを喜べば、彼女も嬉しそうにこちらの手を取った。
こんな状態では執務室で並んで座り続けられるはずもなく、ラシリネは休憩室に籠もったり、スノーエルと一緒に走り込んだりして極力彼と一緒にいる状況を減らす。
そうして、就任式の準備ができるまで静かに待ち続けていた。
時間が解決してくれることを、祈りながら……。
「ラシリネちゃん!」
いつの間にか日課と化しているランニングを終えたラシリネは、皇太后から呼び止められた。
彼女が小走りで駆けてこようとしたため、慌てて静止する。
「奥様! そんなに急がなくても、私は逃げません!」
「あら、そう? 今、ダリウスとすごく険悪な雰囲気なのでしょう? わたくしとの会話も気まずすぎて、話をしたくないと言われるとばかり……?」
「そ、そんなこと! お会いできて、光栄です!」
皇太后は、息子よりも自分を大切にしてくれている節がある。
当初から「女子会がしたい」と懇願されていたこともあり、彼との関係を悩む自分にとってはぴったりの相談相手だ。
満面の笑みを浮かべてこうして会えたことを喜べば、彼女も嬉しそうにこちらの手を取った。