皇命婚と告げた運命の伴侶に恋情を贈る
5.出会った運命 side アレン
幼い頃からトゥーイッラ公爵家の後継者として、様々な教育と周囲からの自分勝手な期待と嫉妬を受けてきた。

それらに押しつぶされず、生き抜くのが当然という環境でもあった。

幸いにも四大公爵家には、同年代の気の合う親友となる幼馴染みが大勢いたため、俺は心を折らず、不貞腐れることもなく成長できた。

身分をはじめ、育ってきた環境、魔力にも恵まれたという自覚はある。

だからこそ、力を誇示するのではなく、誰かを守るために使いたいと魔術騎士団に入った。

後継者の俺が騎士団に所属するのを親類は反対したが、俺の魔力過多を知っていた父は認めてくれた。

その後、魔術騎士団長職を賜ってからは、その立場に相応しくあるため、常に走り続けてきた。

辺境伯領のすぐ傍には騎士団の砦がある。

ワクス前団長は砦にもよく顔を出しており、俺が魔獣討伐時など近くに向かった際は話を聞いてもらっていた。

また魔力過多の俺にコントロール方法を教え、悩みにも寄り添ってくれた。
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