黒弁護士は夜咲く桜を独占する~過保護な愛に溶かされて~
第九章 僕が白にしてやる
「夏初、出られるか」
「はい」
晴貴さんが呼びにきて、一緒に事務所を出て警察署へと向かった。
会議室閉じ込め事件のあと、晴貴さんは憲吾先生に和解には応じられない旨と、傷害に監禁、脅迫で追訴すると内容証明を送った。
しかし反省するどころか、反対に傷害で訴えると返ってきた。
『へえ。
そう出るのか』
ふふっと小さく笑った晴貴さんは愉しそうで、背筋がぞくりとする。
『よほど弁護士資格、剥奪されたいらしいな』
すーっと書類をテーブルの上に滑らせ、彼は膝の上に両肘をついて指を突き合わせた。
『いいだろう、望みどおりにしてやる』
僅かに口角を持ち上げ、彼がうっすらと笑う。
それは完全に獲物を追い詰める狩人の顔だった。
そういうわけで、警察に告訴することになった。
告訴とはと一瞬、わからなかったが被害届よりもさらに上、こちらのほうが警察が動く可能性が高いのだという。
すでに晴貴さんが話は通してあったので所轄の警察署ではすぐに担当へと回された。
いろいろ聞かれたけれど、晴貴さんのフォローもあってスムーズにいった。
一通り話も終わり、警察署をあとにする。
「はい」
晴貴さんが呼びにきて、一緒に事務所を出て警察署へと向かった。
会議室閉じ込め事件のあと、晴貴さんは憲吾先生に和解には応じられない旨と、傷害に監禁、脅迫で追訴すると内容証明を送った。
しかし反省するどころか、反対に傷害で訴えると返ってきた。
『へえ。
そう出るのか』
ふふっと小さく笑った晴貴さんは愉しそうで、背筋がぞくりとする。
『よほど弁護士資格、剥奪されたいらしいな』
すーっと書類をテーブルの上に滑らせ、彼は膝の上に両肘をついて指を突き合わせた。
『いいだろう、望みどおりにしてやる』
僅かに口角を持ち上げ、彼がうっすらと笑う。
それは完全に獲物を追い詰める狩人の顔だった。
そういうわけで、警察に告訴することになった。
告訴とはと一瞬、わからなかったが被害届よりもさらに上、こちらのほうが警察が動く可能性が高いのだという。
すでに晴貴さんが話は通してあったので所轄の警察署ではすぐに担当へと回された。
いろいろ聞かれたけれど、晴貴さんのフォローもあってスムーズにいった。
一通り話も終わり、警察署をあとにする。