黒弁護士は夜咲く桜を独占する~過保護な愛に溶かされて~
第二章 今の彼氏は私です
寝返りを打って目を開けると、陽川さんの顔が見えた。
「おはようございます」
「お、おはようござい……ます」
彼がにっこりと笑い、昨晩のことを思い出して語尾が小さくなって消えていく。
「目が覚めたら隣で夏初さんが眠っていて。
その可愛い寝顔を堪能していました」
ふにゃんと締まらない顔で笑い、起き上がって彼はスエットを拾って渡してくれた。
「……どのくらい?」
なにか悪い予感がするのは気のせいだろうか。
「んー、三十分くらい?」
スエットを着ながら、手が止まる。
「三十分も?」
「はい。
眠っている夏初さん、とーっても可愛くてずっと眺めていられました」
陽川さんはにこにこしているが、私には少々理解ができない。
「起こしてくれたらよかったのに」
「気持ちよさそうに眠っているのに起こすなんて可哀想なこと、できませんよ」
それはそうな気もするが、だからといって三十分も私の寝顔を眺めていて飽きないのだろうか。
「起きたんなら出勤前にモーニング、食べに行きませんか。
近くに美味しいパン屋があって、イートインもできるんです」
私の疑問を遮り、彼が提案してくる。
「おはようございます」
「お、おはようござい……ます」
彼がにっこりと笑い、昨晩のことを思い出して語尾が小さくなって消えていく。
「目が覚めたら隣で夏初さんが眠っていて。
その可愛い寝顔を堪能していました」
ふにゃんと締まらない顔で笑い、起き上がって彼はスエットを拾って渡してくれた。
「……どのくらい?」
なにか悪い予感がするのは気のせいだろうか。
「んー、三十分くらい?」
スエットを着ながら、手が止まる。
「三十分も?」
「はい。
眠っている夏初さん、とーっても可愛くてずっと眺めていられました」
陽川さんはにこにこしているが、私には少々理解ができない。
「起こしてくれたらよかったのに」
「気持ちよさそうに眠っているのに起こすなんて可哀想なこと、できませんよ」
それはそうな気もするが、だからといって三十分も私の寝顔を眺めていて飽きないのだろうか。
「起きたんなら出勤前にモーニング、食べに行きませんか。
近くに美味しいパン屋があって、イートインもできるんです」
私の疑問を遮り、彼が提案してくる。