偶然の再会から外交官の溺愛が止まりません
4.
「何かあった?」
先輩と話をしたあと、依織はミーティングルームへ御堂を呼び出した。
一瞬、依織は言い淀む。
その様子を見て、御堂は優しく微笑んだ。
「大丈夫。ここでのことは誰にも言わないし、ゆっくりでいい」
「はい……」
テーブルの下にあった手を依織はぎゅっと握る。
「妊娠しました」
「妊娠……? 結婚するから仕事を辞めたいという話?」
依織は慌てて顔の前で手を横に振る。
「いえ! そうじゃないんです! 仕事は続けます」
「そう、良かった。桜葉は仕事を楽しんでいるように見えたから、旦那さんになる人に仕事を辞めろとでも言われたのかと……」
旦那さんになる人……やはりそう思って当然なのだろう。
「旦那さんはいませんので、安心してください」
そう言って依織は淡く微笑む。
「どういうことか聞いてもいいかな?」
御堂には説明をすると決めていた。意を決して、依織は口を開く。
「別れてから、妊娠に気づきました。彼は日本にいません。それに私も別れた時に連絡先を消してしまったし。だから、お相手はいないんです。それでも……」
先輩と話をしたあと、依織はミーティングルームへ御堂を呼び出した。
一瞬、依織は言い淀む。
その様子を見て、御堂は優しく微笑んだ。
「大丈夫。ここでのことは誰にも言わないし、ゆっくりでいい」
「はい……」
テーブルの下にあった手を依織はぎゅっと握る。
「妊娠しました」
「妊娠……? 結婚するから仕事を辞めたいという話?」
依織は慌てて顔の前で手を横に振る。
「いえ! そうじゃないんです! 仕事は続けます」
「そう、良かった。桜葉は仕事を楽しんでいるように見えたから、旦那さんになる人に仕事を辞めろとでも言われたのかと……」
旦那さんになる人……やはりそう思って当然なのだろう。
「旦那さんはいませんので、安心してください」
そう言って依織は淡く微笑む。
「どういうことか聞いてもいいかな?」
御堂には説明をすると決めていた。意を決して、依織は口を開く。
「別れてから、妊娠に気づきました。彼は日本にいません。それに私も別れた時に連絡先を消してしまったし。だから、お相手はいないんです。それでも……」