偶然の再会から外交官の溺愛が止まりません
依織は下腹部にそっと手を置く。
「せっかく宿った命ですから、私が育てていきたいんです」
「そう……か。分かった。話しづらいこともあっただろうに、伝えてくれてありがとう。勤務については配慮するから、なんでも言ってくれ」
「ありがとうございます」
本当に御堂は優しくていい上司だと思う。
依織がこんなことを言っても、嫌な顔ひとつせずに受け入れ、配慮するとまでいってくれたのだから。
* * *
政府専用機でパソコンを広げ、仕事をしていた東條は照明を落とした機内で、軽くため息をついた。
席を立ちギャレーに向かうと、航空自衛隊所属の特別航空輸送隊のメンバーがコーヒーを淹れている。
「東條さん、お疲れ様です」
東條が顔を出すと彼らはぴしっと背筋を伸ばした。
「コーヒーのいい香りですね」
「お飲みになりますか?」
メンバーのひとりがサーバーを手にしていた。
「いただけますか?」
「もちろんです」
コーヒーをカップに丁寧に淹れて、東條に渡す。東條はそれを一口飲んだ。まろやかで心が落ち着くような香りと味だ。
「せっかく宿った命ですから、私が育てていきたいんです」
「そう……か。分かった。話しづらいこともあっただろうに、伝えてくれてありがとう。勤務については配慮するから、なんでも言ってくれ」
「ありがとうございます」
本当に御堂は優しくていい上司だと思う。
依織がこんなことを言っても、嫌な顔ひとつせずに受け入れ、配慮するとまでいってくれたのだから。
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政府専用機でパソコンを広げ、仕事をしていた東條は照明を落とした機内で、軽くため息をついた。
席を立ちギャレーに向かうと、航空自衛隊所属の特別航空輸送隊のメンバーがコーヒーを淹れている。
「東條さん、お疲れ様です」
東條が顔を出すと彼らはぴしっと背筋を伸ばした。
「コーヒーのいい香りですね」
「お飲みになりますか?」
メンバーのひとりがサーバーを手にしていた。
「いただけますか?」
「もちろんです」
コーヒーをカップに丁寧に淹れて、東條に渡す。東條はそれを一口飲んだ。まろやかで心が落ち着くような香りと味だ。