あと30日で、他人に戻るふたり
番外編 「これがいい」
真夏の、とある日曜日。
朝から当たり前に暑くて、最高の洗濯日和。
シーツもタオルケットもバスタオルも枕カバーも、なにもかも洗いたい。
……ってことで、まだ寝ている大地さんを転がして、ベッドから寝具を引っ張り出して洗濯機を回しまくる。
ベランダに全部干し終わったところで寝室を見ると、まだ彼は床で寝ていた。
「大地さーん、寝るならソファの方がよくないですか?」
昨日の夜に呼び出しがあったから、何時に帰ってきたのか。遅かったんだと思う。
だから泥みたいに眠っている。
私が声をかけても、ぴくりともせず寝ている。
まあ、そのうち目を覚ますかもしれないし。
────と、いったんキッチンで水分補給をした。
ここ二週間くらい、ずっと晴れている。
時々夕方にゲリラ豪雨もあったりするけれど、毎日毎日しつこいくらいに暑い。
ふとポケットに入れていたスマホが震えて、なにかメッセージかと思ったら。
『着信 優奈』
という文字。
電話なんて、珍しいな。
そんなことを思いながらスマホを耳に当てた。
「優奈?おはよー。どうしたの?」
“おはよう”というほど朝早くもなく、なんならもう少しでお昼になりそうな絶妙な時間。
『おはよ!……ねぇ、美月いま家にいる?』
「いま?いるよ」
『あっ、ほんとー?今から行くねー!』
ものすごい軽い口調で、さらっと言われて。
オッケー!とか返しそうになってしまったけれど思いとどまる。
「────“今から行くね”?」
『今さあ、ちょうど駅に着いたの。歩いてすぐだもんね?マンション』
「えっと、あの、」
『何号室だっけ?』
「805……」
言ってから、激しく後悔した。
朝から当たり前に暑くて、最高の洗濯日和。
シーツもタオルケットもバスタオルも枕カバーも、なにもかも洗いたい。
……ってことで、まだ寝ている大地さんを転がして、ベッドから寝具を引っ張り出して洗濯機を回しまくる。
ベランダに全部干し終わったところで寝室を見ると、まだ彼は床で寝ていた。
「大地さーん、寝るならソファの方がよくないですか?」
昨日の夜に呼び出しがあったから、何時に帰ってきたのか。遅かったんだと思う。
だから泥みたいに眠っている。
私が声をかけても、ぴくりともせず寝ている。
まあ、そのうち目を覚ますかもしれないし。
────と、いったんキッチンで水分補給をした。
ここ二週間くらい、ずっと晴れている。
時々夕方にゲリラ豪雨もあったりするけれど、毎日毎日しつこいくらいに暑い。
ふとポケットに入れていたスマホが震えて、なにかメッセージかと思ったら。
『着信 優奈』
という文字。
電話なんて、珍しいな。
そんなことを思いながらスマホを耳に当てた。
「優奈?おはよー。どうしたの?」
“おはよう”というほど朝早くもなく、なんならもう少しでお昼になりそうな絶妙な時間。
『おはよ!……ねぇ、美月いま家にいる?』
「いま?いるよ」
『あっ、ほんとー?今から行くねー!』
ものすごい軽い口調で、さらっと言われて。
オッケー!とか返しそうになってしまったけれど思いとどまる。
「────“今から行くね”?」
『今さあ、ちょうど駅に着いたの。歩いてすぐだもんね?マンション』
「えっと、あの、」
『何号室だっけ?』
「805……」
言ってから、激しく後悔した。