御曹司社長は恋に臆病な契約妻を極上の愛で囲う
初めて知った親心と甘い夜
司が運転する車に揺られながら、小夜莉はそっと窓の外を眺める。病院を出た車は首都高を抜け、タワーマンションが立ち並ぶ通りから奥へと進んだ。街の喧騒から離れた先に、突如として閑静な住宅街が現れる。いわゆる高級住宅地と呼ばれるこの一角に、雅人の実家が建っていた。
会長と話をすると聞いたときは、当然御子柴の本社ビルへ行くのだと思った。でも意外にも、小夜莉たちが呼ばれたのは自宅だったのだ。
横幅三メートルはあろうかという大きな門の前で車は一旦停車する。しばらくするとギギッと大きな音を響かせながら、門が自動で開かれた。司は慣れた様子で車を中に進め、大きな玄関の前で停止する。
「おかえりなさいませ」
すぐに黒いスーツ姿の男性が現れ、雅人の隣の扉を開ける。小夜莉の扉は黒いワンピース姿の女性が開けてくれた。
小夜莉はどぎまぎとしながらスカートの裾を持ち上げて車を降りる。
さすがに研究着姿では来られないので、ここに来る前にショップに寄って秋らしいブラウン系の花柄のワンピースに着替えてきた。小夜莉ははじめマンションに帰って自分の服に着替えようかとも思ったが、雅人の両親に会うのに自分の手持ちの服ではと悩んでいた。それであればと雅人がショップに連れて行ってくれたのだ。
会長と話をすると聞いたときは、当然御子柴の本社ビルへ行くのだと思った。でも意外にも、小夜莉たちが呼ばれたのは自宅だったのだ。
横幅三メートルはあろうかという大きな門の前で車は一旦停車する。しばらくするとギギッと大きな音を響かせながら、門が自動で開かれた。司は慣れた様子で車を中に進め、大きな玄関の前で停止する。
「おかえりなさいませ」
すぐに黒いスーツ姿の男性が現れ、雅人の隣の扉を開ける。小夜莉の扉は黒いワンピース姿の女性が開けてくれた。
小夜莉はどぎまぎとしながらスカートの裾を持ち上げて車を降りる。
さすがに研究着姿では来られないので、ここに来る前にショップに寄って秋らしいブラウン系の花柄のワンピースに着替えてきた。小夜莉ははじめマンションに帰って自分の服に着替えようかとも思ったが、雅人の両親に会うのに自分の手持ちの服ではと悩んでいた。それであればと雅人がショップに連れて行ってくれたのだ。