御曹司社長は恋に臆病な契約妻を極上の愛で囲う
「会長から連絡があって、すぐ雅人に来るようにって、言ってる」
「あぁ、昨日の件の報告だな」
「うん。電話で一報は入れてるけど、ちょっと大ごとだったからね。あと、もし大丈夫なら、小夜莉ちゃんにも来てほしいって」
司が遠慮がちに声を出し、小夜莉はすっと背筋を正した。
他社が画策したこととはいえ、所長が関り御子柴化学の内部で起こった事件だ。警察の捜査は入るだろうが、実際にあの場にいた人物として小夜莉も会長である雅人の父親に説明する必要があるだろう。
(それに、雅人さんとの結婚のことも、もう一度ちゃんと話さなきゃいけないよね)
偽りの婚約者を演じ、父親を騙してしまったことは事実だ。それに今回のことで、小夜莉が御子柴化学の研究員だということは、きっと父親の耳にも入っているだろう。
小夜莉は顔を上げると雅人を見つめる。
「私にも行かせてください。雅人さんとの結婚のことも含めて、きちんと説明する必要があると思います」
小夜莉の声に雅人はしばし考え込むように黙っていたが、ゆっくりとうなずくと顔を上げる。
「体調は大丈夫か?」
こんな状況でも小夜莉を気づかってくれるのが雅人だ。小夜莉は大きくうなずくと元気に力こぶを作る。
「はい。この通りぴんぴんしてます」
そんな小夜莉の手をきゅっと握りしめると、雅人は静かにうなずいた。
「じゃあ、すぐに支度をして向かおう」
それからすぐに、小夜莉は退院の手続きを済ませ、雅人と共に病院を後にした。
「あぁ、昨日の件の報告だな」
「うん。電話で一報は入れてるけど、ちょっと大ごとだったからね。あと、もし大丈夫なら、小夜莉ちゃんにも来てほしいって」
司が遠慮がちに声を出し、小夜莉はすっと背筋を正した。
他社が画策したこととはいえ、所長が関り御子柴化学の内部で起こった事件だ。警察の捜査は入るだろうが、実際にあの場にいた人物として小夜莉も会長である雅人の父親に説明する必要があるだろう。
(それに、雅人さんとの結婚のことも、もう一度ちゃんと話さなきゃいけないよね)
偽りの婚約者を演じ、父親を騙してしまったことは事実だ。それに今回のことで、小夜莉が御子柴化学の研究員だということは、きっと父親の耳にも入っているだろう。
小夜莉は顔を上げると雅人を見つめる。
「私にも行かせてください。雅人さんとの結婚のことも含めて、きちんと説明する必要があると思います」
小夜莉の声に雅人はしばし考え込むように黙っていたが、ゆっくりとうなずくと顔を上げる。
「体調は大丈夫か?」
こんな状況でも小夜莉を気づかってくれるのが雅人だ。小夜莉は大きくうなずくと元気に力こぶを作る。
「はい。この通りぴんぴんしてます」
そんな小夜莉の手をきゅっと握りしめると、雅人は静かにうなずいた。
「じゃあ、すぐに支度をして向かおう」
それからすぐに、小夜莉は退院の手続きを済ませ、雅人と共に病院を後にした。