御曹司社長は恋に臆病な契約妻を極上の愛で囲う
結婚披露パーティー
あれからひと月が過ぎ、やっと朝晩は秋らしい涼しさを感じる季節になった。今日は夕方から小夜莉と雅人の結婚披露パーティーが行われる。場所は都内でも指折りの老舗ホテルで、招待客は取引先だけでも優に五百名は越えると聞き、小夜莉は今日まで胃の痛い日々を過ごしていた。
『そんな大勢の方の前に、私なんかが出て大丈夫なんでしょうか?』
小夜莉は何度となく雅人に話をしたが『大丈夫だ』という答えしか返ってこなかった。
(もし、自社の研究所の研究員だってバレたらどうするのよ……)
小夜莉は大きく息をつくと、ホテルの控室にある大きな鏡の前に腰掛ける。これからスタイリストにメイクとヘアのセットをしてもらうのだ。
小夜莉は大きなメガネを顔から外すと、ケースに入れて鞄にしまった。今日は所長も含め、研究所の職員も参加するはずだ。相手が小夜莉だと知られたら大騒ぎになることは目に見えている。メガネは封印しておいたほうがいいだろう。
すると数名のスタッフがノック音とともに現れ準備に取りかかりだした。手際よくメイクとヘアをセットしてもらう。結婚式のときの髪型は上品なアップスタイルだったが、今日はハーフアップでストレートの後ろ髪は緩やかなウェーブがかけられた。最後に華やかな生花の髪飾りをつけ完成した時には、自分でも目を疑うほどの仕上がりになっていた。
『そんな大勢の方の前に、私なんかが出て大丈夫なんでしょうか?』
小夜莉は何度となく雅人に話をしたが『大丈夫だ』という答えしか返ってこなかった。
(もし、自社の研究所の研究員だってバレたらどうするのよ……)
小夜莉は大きく息をつくと、ホテルの控室にある大きな鏡の前に腰掛ける。これからスタイリストにメイクとヘアのセットをしてもらうのだ。
小夜莉は大きなメガネを顔から外すと、ケースに入れて鞄にしまった。今日は所長も含め、研究所の職員も参加するはずだ。相手が小夜莉だと知られたら大騒ぎになることは目に見えている。メガネは封印しておいたほうがいいだろう。
すると数名のスタッフがノック音とともに現れ準備に取りかかりだした。手際よくメイクとヘアをセットしてもらう。結婚式のときの髪型は上品なアップスタイルだったが、今日はハーフアップでストレートの後ろ髪は緩やかなウェーブがかけられた。最後に華やかな生花の髪飾りをつけ完成した時には、自分でも目を疑うほどの仕上がりになっていた。